ロンドン大学 国際プログラム - Heronium のブログ -

University of London International Programme の学生として日々感じたことを発信します。

日本の大学教育に対するUOL IPの違い

教育は洗脳である?

 パワーワードですね。洗脳、ブレインウォッシュ。初めにいいます。日本やその他の国を非難しているのでもなく、事実として考えうるお話です。

 高校の時に、自分の日本語のイントネーションがおかしいと言われました。(関西弁とかではありません。)どうやら、単語の抑揚が標準語とは違うらしいのです。他人に言われるまでは、それが普通であると思っていました。なぜなら、自分の家族の中ではそれがスタンダードだからです。

 赤ちゃんは言語を両親から学ぶので両親の喋り方が必ず影響を与えると考えられます。特に、イントネーションなら尚更です。聴いた音をそのまま発音するだけですから、、、

 教育もこれと同じなのではないでしょうか。国が定めたカリキュラムに乗っ取り、小学校から大学まで勉強する。国によって定められた答えをアウトプットすることを繰り返して成長し、学校を卒業していく。

 ちなみに、このカリキュラム、世界のそれぞれの国では異なりますよね。すなわち、自分のイントネーション事件が起こるわけです。

三権分立

皆さん、モンテスキューさんが唱えた三権分立がありますよね。

kotobank.jp

 そして、日本では”日本は三権分立の原則を定めている。”と公民で教わりますよね。しかし、イギリスの政治学の教科書では、日本のような議院内閣制は、立法と行政の関係が近いので完全な三権分立ではないと教わります。

 これを知った時、自分は大変驚きました。日本では、正解とされている答えが他国では正解ではない。しかも、これは単なる一例でしかありません。実際には、多くの場面でこの問題発生していると思います。

 ここから考えられることは、国単位で正解が異なるのだから教育とは人間の物事の価値観を形成し、国としても国民を操作する道具になりえる。

 自分は本当にそうは思ってはいませんが、あくまで可能性としてありえる話です。

日本の大学教育 

 日本の教育の長所とは、世界的にも数学的思考力がつく、暗記力がつくすなわち暗記という単純作業に耐えうる精神力と愚直さを無意識的につけることができる。教育の専門家でないので、学生視点からではこの程度でしか論じることができません。

 逆に短所としては、文系科目はただの暗記ゲームになっていることだと思います。経営学、経済学、政治学、海外で社会科学と言われる科目は日本では全て文系です。そして、文系は大部分が数学と距離を置いているので必然的に暗記ゲーになってしまうものと思われます。

UOL IPは???

 自分は、UOL IP での勉学を通して、これら知識はただの暗記ゲーではなく物事に対する価値基準の尺度であると学びました。すなわち、世界を見通す色眼鏡です。赤色のレンズで世界を見たら全てが赤に見えますよね。今度は、青色のメガネで見たら全て青で見えます。このように知識も、ある知識で考えるとしっくりくる。しかし、違う知識で考えたら意味をなさないといった180度異なる解釈をすることは可能なのではないでしょうか。例としては、政治学のリアリズムとリベラリズムの関係性があります。

ivote-media.jp

 

 先ほどの例の洗脳というお話は、このような知識の取り扱い方を学ばずにただ覚えているだけなので、先生(=上のもの)が言ったことが全て正しいという儒教的な思想の発達、世の中の事象に対して思考停止状態に陥ることや新しく流入してきた価値観、人、モノにネガティヴな偏見を持つ現象が起こるのかもしれません。(もちろん、儒教にも素晴らしい点があります。)

 

 あくまで個人の意見なのでそっと聞いてくれたら幸いです。

 

Best,