Prelim exam -模擬試験-
Prelim exam
ロンドン大学のシンガポールセンター(SIM)では、毎年この時期にPrelim exam なる模擬試験が開催されます。
なんの模擬かというと、5月にあるロンドン大学の試験のためのものです。シンガポールセンターにいる学生達はこのPrelim examを受けてその後の勉強指針と試験前の時間の使い方を考えます。
なぜ、Prelim exam は特別なのか?
このPrelim exam は本試験と同じような環境で試験を体感することができます。
すなわち、本番時の時間・集中力のマネジメントに役立つほか、なんと言っても本番はほぼ2回目となるので心に少し余裕ができます。(そんなもの微塵も感じませんが、、、)
これに加え、実際にLSEのエグザミナー(問題を作り採点する人間)が採点します。
これは、本当に大きいです。
つまり、彼らが何を考えていてどんな内容を盛り込んだら点数をくれるのか、何がダメで何が良いのかをはっきりさせる指標になってくれます。
UoL試験の特殊性
前にも述べましたが、全て記述式の試験です。明確な回答(1+1=2のようなもの)は存在しません。
そのため、履修科目の試験中に何が求められるのかがこのPrelim examで判明します。
これを基に、シンガポールの生徒達は本番に向けて日々勉強をするのです。
Prelim exam 前の学生の状況
Prelim exam 前の学生は、緊張感に満ち溢れています。皆、1日中勉強しています。
自分も日本のセンターも経験しましたが、彼らの勉強量といったら比べ物になりません。
そんな生徒の隣でガツガツ勉強している生徒を見て自分のモチベーションも高まりますしそもそも優秀なので勉強しないとマジで置いてかれます。
特に、シンガポール人の学生は本当にやばいです。彼は、呼吸をするか如く机に向かいペンを握っています。ケーススタディ等でデスカッションすることもありますが、例の知識の深さ・広さに感服します。
マネジメントの科目では、日系企業がシンガポールに多く進出している影響か多くの会社名を知っていますし、日本人である自分に対して、TOYOTAのバリューチェーンってどうなの?TOYOTAの車生産プロセスってここがすごいんだけど母国の君から見てどんな問題点があると思う?など普通に聞いてきます。
日本人として、これは答えられないと本当に恥ずかしいですし、自分がシンガポールにいる意味もなくなります、、、笑
Prelim exam 後
Prelim exam が終了したら、問題と回答はロンドン大学を通じて全世界の生徒に配信されます。実際に、昔はLSE自身がPrelim を作っていたらしいのですが、現在では今年で提携38年目を迎えるシンガポールセンターがPrelimを作っています。実際に、その問題のレベルは高いと思います。(重箱の隅を突くような問題がないという意味で)
また、シンガポールセンターの講師陣がPrelimを解説するセッションを設けます。加えて、実際にLSEやCambridge,Oxford等で教えており本試験の作成に携わっている先生方が来星しPrelimの評価と本試験のポイントを解説する特別セッションが開かれます。
シンガポールにいながら、それら世界トップランクの大学の授業を受けれることはとても貴重な経験ですし、なおかつ本試験の対策を自らしてくれるのは本当に心強いです。残念ながら、今年は新型コロナウイルスの影響でオンライン授業になってしまいましたがそれでもとても価値があるものだと思います。