ロンドン大学 国際プログラム - Heronium のブログ -

University of London International Programme の学生として日々感じたことを発信します。

Prelim exam -模擬試験-

Prelim exam

ロンドン大学シンガポールセンター(SIM)では、毎年この時期にPrelim exam なる模擬試験が開催されます。

なんの模擬かというと、5月にあるロンドン大学の試験のためのものです。シンガポールセンターにいる学生達はこのPrelim examを受けてその後の勉強指針と試験前の時間の使い方を考えます。

なぜ、Prelim exam は特別なのか?

このPrelim exam は本試験と同じような環境で試験を体感することができます。

すなわち、本番時の時間・集中力のマネジメントに役立つほか、なんと言っても本番はほぼ2回目となるので心に少し余裕ができます。(そんなもの微塵も感じませんが、、、)

これに加え、実際にLSEのエグザミナー(問題を作り採点する人間)が採点します。

これは、本当に大きいです。

つまり、彼らが何を考えていてどんな内容を盛り込んだら点数をくれるのか、何がダメで何が良いのかをはっきりさせる指標になってくれます。

UoL試験の特殊性

前にも述べましたが、全て記述式の試験です。明確な回答(1+1=2のようなもの)は存在しません。

そのため、履修科目の試験中に何が求められるのかがこのPrelim examで判明します。

これを基に、シンガポールの生徒達は本番に向けて日々勉強をするのです。

Prelim exam 前の学生の状況

Prelim exam 前の学生は、緊張感に満ち溢れています。皆、1日中勉強しています。

自分も日本のセンターも経験しましたが、彼らの勉強量といったら比べ物になりません。

そんな生徒の隣でガツガツ勉強している生徒を見て自分のモチベーションも高まりますしそもそも優秀なので勉強しないとマジで置いてかれます。

特に、シンガポール人の学生は本当にやばいです。彼は、呼吸をするか如く机に向かいペンを握っています。ケーススタディ等でデスカッションすることもありますが、例の知識の深さ・広さに感服します。

マネジメントの科目では、日系企業シンガポールに多く進出している影響か多くの会社名を知っていますし、日本人である自分に対して、TOYOTAバリューチェーンってどうなの?TOYOTAの車生産プロセスってここがすごいんだけど母国の君から見てどんな問題点があると思う?など普通に聞いてきます。

日本人として、これは答えられないと本当に恥ずかしいですし、自分がシンガポールにいる意味もなくなります、、、笑

Prelim exam 後

Prelim exam が終了したら、問題と回答はロンドン大学を通じて全世界の生徒に配信されます。実際に、昔はLSE自身がPrelim を作っていたらしいのですが、現在では今年で提携38年目を迎えるシンガポールセンターがPrelimを作っています。実際に、その問題のレベルは高いと思います。(重箱の隅を突くような問題がないという意味で)

また、シンガポールセンターの講師陣がPrelimを解説するセッションを設けます。加えて、実際にLSEやCambridge,Oxford等で教えており本試験の作成に携わっている先生方が来星しPrelimの評価と本試験のポイントを解説する特別セッションが開かれます。

シンガポールにいながら、それら世界トップランクの大学の授業を受けれることはとても貴重な経験ですし、なおかつ本試験の対策を自らしてくれるのは本当に心強いです。残念ながら、今年は新型コロナウイルスの影響でオンライン授業になってしまいましたがそれでもとても価値があるものだと思います。

シンガポール政府とコロナウイルス対策

現状

シンガポールでは、先週の金曜日にオレンジアラートが発令されました。これは、2003年のSARS以来の発令です。この発令により、週末多くの人々が備蓄のためスーパーに押しかけ店頭に商品がほとんどないスーパーもちらほらと出始めました。このように自分の周りでは不気味な緊張感が漂っています。

下図は、ウイルス警戒レベルです。

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DORSCON ALERT LEVEL

これにより今週から自分の学校で新たに2つのことが行われ始めました。

  1. 学校の入り口で体温検査
  2. 警官が定期的に学内を巡回

1では、少しでも熱があれば学校に入ることは許されず速やかに病院にいくことが求められます。2に関して、正直何のためにいるのかわかりませんが、これは検疫が確実に行われているのか確認するための目的ではないかと思います。

このため、生徒の間でもかなり緊張感が高まっています。自分のような正規留学生で本国に帰る生徒も少なからずいるらしいです。しかし、今月末までが一応学期内となりますので多くの学生がいまだ学校に通っています。

シンガポール政府と意思決定

完全な民主主義とは言えはしませんが、今回の件に関してシンガポール政府の施作実行スピードには感心するあまりです。

理由としては、2月1日から中国本土に滞在歴のある人々はシンガポールに入国できなくなったこと、シンガポール国内の感染者においては大部分が感染経路の特定がなされており残りのルート解明に力を入れていること、シンガポール国立感染センターで患者を集中管理していること、最後にシンガポールではコロナウイルスに対するワクチンのテストを早くても3ヶ月以内を目処に実行する計画があることからです。

また、シンガポールではSARSほど流行は確認されていませんが、すでにSARSと同じクラスの警報、オレンジアラートが発令されています。このように、政府は各週単位で何かアクションを起こしているので、日本ではあまり感じることのない国全体の意思決定スピードを感じとることができています。やはり、これはSARSの二の前を踏みたくないシンガポール政府の強い意志と国土が小さくかつ国民の数も都民の半分という小国ならでばのメリットかなと思います。

権威主義と民主主義

シンガポールは完全な民主主義ではありません。

大学に入る前は、民主主義こそ至宝、民主主義に勝るものはないと考えていました。しかし、実際に大学で政治学を学び、シンガポールという完全な民主主義でない国で生活してみると、決して民主主義は大正義ではなく一長一短が存在するシステムと気づかされました。もちろん、権威主義を完全に肯定するわけでもなくこれにも同様にメリットデメリットは存在すると思います。

例えば、このコロナウイルスの一件にしても隣国とシンガポールでは意志決定スピードに大きな差がありますし、人口が少ない分施作の効果がすぐに表れ評価もしやすいのではないかと思います。

UOLで身につけたことを通して、、、、

今回の騒動においてもUOLで身につけたことが実世界で生かされているなと以下の3点で感じました。

  • 前提を疑ってみる。
  • 物事を違う角度から多面的に考える。
  • 身につけた知識を使い上記を思考する。

特に、コロナウイルスにおいては情報が多く何が真実で真実でないかわかりません。

例えば、

business.nikkei.com

しかし、海外の記事では

www.nzherald.co.nz

全く逆のことを言っています。

この情報だけでも関係するアクターが、中国政府、上海、日本、新聞記者、研究者等と数多いです。その分だけ情報は、誇張や間違った風に伝わる機会が増えるかとおもいます。伝言ゲームごときで、最初と終わりで違うことなんて多々あるので況やニュースとなると何人関わっているのかわかりません。もしかしたら、自分の情報も間違っている箇所もあると思います。しかし、このような世の中に出回っている情報を見極める能力はUOLで鍛えられるものではないかと思います。

最後に、ただ単に学歴ではなく、UOLを通して考えられるようになった上記3つの点は自分にとって学歴以上の価値となっていますし、これらを使用して自分が知覚してきた世の中を再認識、再評価することで日々、新たな発見と驚きを得ることができています。

  

最後に、この状況が劇的に改善されることを願っています。

Best,,,

 

 

 

80歳になって何をするのか。キャリア観

最初に言っておきますがこの記事に結論はなく、読んだらもやっとするかもです。自分も書きながらもやっとしているので何言ってるんだコイツくらいの気持ちで見てください。(重要な情報はないので見なくてもいいです。)

あと、この記事は更新していく前提で書いています。新たな思考が完了次第この記事に投下していく予定です。

80歳になって何をするのか?

将来を考える上で、老後はどうするのかは最重要項目の一つになるのかもしれません。自分は老後には都会の忙しさからある程度逃れながら、少し働き、旅行に行き、うまい飯を食い余生のQOLを高めたいと思います。60歳ぐらいまではバリバリ働きますけど笑

これには問題があります。80歳になり国内を旅行しうまい飯を食べれるにはそれなりの資産が必要だと思いますし、そもそも60歳でも働けていることこれらを達成するのはかなり難しいかと思われます。しかも、先の老後2000万円問題で国全体がざわついたことからただ単に働き、年金を納め、定年を迎えることではこの望みは叶えないかと思いました。

ファーストキャリア序論

この60歳でも働く、80歳で余生を謳歌する。これを実現するためにはキャリアの入り口はとても重要です。ただ第一手をどこに指すのか、自分としては答えがわからないです。

自分の友人や多くの優秀な学生たちは、大手企業、総合商社、IT、コンサルティング業界や外資金融業界に入ることを前提に日々を過ごしているかと思います。自分はこれにはとやかく言う権利はありません。

しかし自分としては、そもそも就活をやるのがいいのか、じゃあ起業をするのがいいのか、大学院にいくのがいいのか、YouTuberになるのがいいのか、選択肢は就活のみでなく多々あると思います。理由は、それぞれの道に一長一短があると考えるからです。

ファーストキャリア本論

そこで自分のお友達が言っていたことを参考にファーストキャリアを考えてみたいと思います。

彼は、金を得るには

  1. 自分が動く
  2. モノを動かす
  3. 自分以外の人を動かす

この3つに集約されると言いました。

これには少し問題があり、1の場合、歳を重ねにあたり経験の切り売りでしかお金を稼げなくなる。2、3の場合は起業しろという帰結になってしまうことです。

これに対し、自分は

  • 自分がいなくてもお金が生まれるシステムを構築することが重要である。

と言いました。

この二つの考えを組み合わせると、自分がモノとヒトが自動的に動くシステムを構築することと解釈でき、このシステムは老後目標を達成するための有用な手法であると思います。極端な例ですと、ドラゴンボールの作者はたとえ漫画を書かなくても、漫画の売り上げ、アプリ、アニメなどからの収入があるので生活はしていけるため、これはモノとヒトが自動的に動きお金を生むシステムであると言えます。ここでは、自分のファーストキャリアを自分が将来的にモノとヒトが自動的に動くシステムを構築することを目標に考えていきたいと思います。

そこで、そのシステムをどこに構築するかが次に考えておきたい点となります。このどこというのは業界、業種という区切りもできますし、組織内外という区切りもできます。組織外の場合では、フリーランス、起業という選択肢になりますし、組織内の場合は管理職というポジションが適しているのかもしれません。また、業界という区切りでは、ITは自分が参入するのにはもう遅いでしょう。理由としては、現在無料でプログラミングを学習できる環境が整っているので、1、2年勉強しただけなら対して比較優位にもならず、企業の需要にも満たないため、時間の無駄だろうと考えるからです。

現状の自分と場所

最初の場所決めとして、自分が今まで身につけてきた、学習してきた、経験してきた事を生かせる領域が良いと思いました。自分はこれまで、UOLIPの勉強を通して思考法、経済、経営、金融や統計の知識、英語を磨いてきました。加えて、過去にいろいろとやってきました。(プライバシーに関わるのであえて言いません、すみません。)そこから、ファーストキャリアとして、自分の力を発揮しつつ、将来のシステム構築のために、思考、技術、人脈を拡張できる領域がいいのではと考えました。

この思考とは、先にUOLIPから思考法を学んだと言いましたが、この思考法はビジネスの世界を経験することでより発展するのではないかと考えたからです。

次に、技術というのは自分にしかできない専門性のことを指します。日本のITなら楽天の三木谷さんやソフトバンクの孫さん。日本のFWと言ったら大迫選手。彼らには彼らにしかできないことがあったので日本の〜になることができ、日本での比較優位を得ることができています。この比較優位は、他を圧倒することができる自分の武器でありこれがなければ自分はただの流動人材として老後までに2000万円を貯蓄できないでしょう。

最後に、人脈です。ビジネスをやる上で人脈は欠かせないと思います。シンガポールでのインターンも人脈によって決まりましたし、UOLIPのOBOGには国の大物(故ネルソンマンデラ氏)やビジネス界で活躍している方は多くこれを活かさない手はありません。しかも、実際にお金を動かすのは人間です。

09/02/20 酒井高徳選手の話を聞いて考えた事

最近、酒井高徳選手が自分のジムを東京に開業していることを知り考えたことがありました。酒井高徳選手はドイツでのプレー経験や代表にも選べれた経歴がある日本最高峰のプレイヤーであります。そんな彼は、ドイツ・代表での経験を生かしジムを経営していました。その目的は、自分の体をケアすることがサッカーをする上で大切なことでそれを多くの若いサッカープレイヤーに広めること。

ここに自分はピンときました。

彼は自分の経験の切り売りではなく、自分がやってきたことの結晶を仕組みとしてお金を得ています。そのため、定年が早いサッカー業界においても彼は現役選手にしてお金を得る手段を持ち合わせています。もっとも彼の目的はお金を得ることではありませんが。そもそも、経験の切り売りなら指導者やサッカー解説者にでもなればいいですが、多くのサッカー選手が目指しているため実際にうまくいく可能性はごく僅かでしょう。仕組みを提供することによりステークホルダーの効用を満たせるその対価としてお金を頂戴する自分もこんなシステムを作りたいですね。

すなわち、自分もなにかの分野で日本トップクラスとなりそのノウハウを切り売りするのではなく、そのノウハウを多くの人々が習得できるような持続性のある仕組みを作りたいものです。そのため、そのノウハウは普遍的に通用するものでなければいけません。対して、そのノウハウがとても複雑性が高く他の人が長い年月それこそ障害をかけて取得しなければならないもの(例えば、サッカークラブ金融のプロフェッショナル)場合、それはもう事業というシステムとして成り立つのではないでしょうか。

最後に、、、

結構話がちぐはくになってしまいましたね。あと最初に言っておきますが最終的な結論は書きません。相乗りされたら困ります笑

再度言いますが、このノートは自分の思考のメモなので適宜更新していきます。

 

 

 

Best, 

 

 

 

 

 

 

コロナウイルスとCMC.............

はい、1週間ぐらいサボっていました。すみません。

言い訳としましては(聞かれてない)シンガポールでパートタイムインターンを始めたからです。

それでは、内容に行きましょう!

What is the relationship between Coronavirus and CMC

そもそも、Core Management Concept とは下記のことです。

heronium.hatenablog.com

 

 一言で表しますと、企業内部マネジメントの基礎知識を学習する科目です。

これとコロナウイルスはどのような関係があるのでしょうか。言い換えると、基礎的なマネジメントの知識とコロナウイルスとはどのように関わりがあるのか。

ここでまず前提として、ウイルスの流行は外生要因による世界のトレンドと捉えます。

日々ニュースを見られている方ならわかるかもしれませんが、ここ数週間の株のパフォーマンスは低調ですよね。また、日系企業が軒並みに中国から撤退し始めています。この状況下で、企業の管理者はマネジメントの基礎知識を使いどのように行動するのかを学問ベースで思考することこそがCMCを習うとできることになるのです。

つまり関係性としては、コロナウイルス流行下における企業の最適な行動を考えるツールとしてのCMCというものになります。

How do managers act under the pandemic of CoronaVirus?

そもそも、CMCの考えるマネージャーすなわち企業の経営を率先する人間は、企業の価値向上を目的に行動します。理由は、投資家が企業にお金を入れてくれたのでマネージャーはそれを大きくして彼らに返還しなければならないからです。これには異論があると思いますが、これは科目としての前提いわゆるルールであるのでこれに従って考えます。この企業の価値は、株価や配当、純利益など数字として目に見えることによって投資家への説明責任が果たしやすい指標が望ましいです。

コロナウイルスに関しては、世界中の人々を恐怖にさせる存在であり、これは政治的リスク、経済的リスク等の企業がコントロールできない問題です。

ここ数年、中国は人口の数や経済成長の観点から未来が明るく国であるので、多くのマネージャーは中国市場に進出し、深く入むことでマーケットシェアの拡大による利益最大化を目指せると考えていました。実際に多くの多国籍企業が中国進出に挑戦しました。しかし、現在のコロナウイルス流行下において2通りのマネージャーが現れるとCMCは示唆します。

  1. ウイルスは怖いが、何かしらの理由で継続して市場に入り込む姿勢のマネージャー
  2. ウイルスが怖いので、リスク管理の意味合いで中国ではなく他の市場に目を向けるマネージャー

これら2つのマネージャーの違いは、偏見や経験、文化的価値観からくる性向の違いと言えるでしょう。すなわち、コロナウイルスに関する情報を集め、それを整理し、施作を打ち出し、結果を評価する各意思決定プロセスのフェーズで各人それぞれの偏見や経験則から最終的な意思決定をするからです。

極端な例を出しますと、そもそもウイルスなんて気合でどうにかなるという文化(そんなことはありません。)で育った人間は、この際中国にもっと深く進入しようと必ず考えますよね。逆に、SARS、MARSやエボラ出血熱を経験した企業やマネージャーは従業員の安全や会社の評判を気にして営業を控えるかもしれません。

What does CMC expect you in the exmamination?

上記二つのマネージャーに対し、CMCではケーススタディーを自分で作ることが求められます。例えば、ホンダが武漢での生産休止を延長しましたが、これはマネージャー2で説明がつくかと思われます。なぜなら、企業の価値をあげるためにホンダとしては車の生産ラインを中止したくありませんよね。(もっとも、従業員が感染している可能性が高いですが。)逆に、この状況下で営業を継続・再開する企業さんも必ずありますよね。イオンには流行の中心地武漢で営業を継続しているという情報があります。しかしこれは中国政府による指令の影響で経営者は営業継続せざるおえない状況なのかもしれます。イオン等のスーパーが可動していなければ武漢の物流は完全に停止し人々に水や食品が行き届かないでしょうが営業をやめることもできるはずです。また、経済学の知識を使えば、購入者に対し供給者側には圧倒的な優位性があるので、商品を値段を上げ短期的に利益をあげることも可能です。しかし、彼らは値段をできるだけ安価にしようとする姿勢を貫いています。この決して良いとは言えない状況下で通常運転を継続する。ここに、日本人としての文化的価値観(思いやり、助け合い、集団主義官僚主義など)が現れているのではないでしょうか。

 

来週も更新できるようにします!

Best, 

 

 

 

日本の大学教育に対するUOL IPの違い

教育は洗脳である?

 パワーワードですね。洗脳、ブレインウォッシュ。初めにいいます。日本やその他の国を非難しているのでもなく、事実として考えうるお話です。

 高校の時に、自分の日本語のイントネーションがおかしいと言われました。(関西弁とかではありません。)どうやら、単語の抑揚が標準語とは違うらしいのです。他人に言われるまでは、それが普通であると思っていました。なぜなら、自分の家族の中ではそれがスタンダードだからです。

 赤ちゃんは言語を両親から学ぶので両親の喋り方が必ず影響を与えると考えられます。特に、イントネーションなら尚更です。聴いた音をそのまま発音するだけですから、、、

 教育もこれと同じなのではないでしょうか。国が定めたカリキュラムに乗っ取り、小学校から大学まで勉強する。国によって定められた答えをアウトプットすることを繰り返して成長し、学校を卒業していく。

 ちなみに、このカリキュラム、世界のそれぞれの国では異なりますよね。すなわち、自分のイントネーション事件が起こるわけです。

三権分立

皆さん、モンテスキューさんが唱えた三権分立がありますよね。

kotobank.jp

 そして、日本では”日本は三権分立の原則を定めている。”と公民で教わりますよね。しかし、イギリスの政治学の教科書では、日本のような議院内閣制は、立法と行政の関係が近いので完全な三権分立ではないと教わります。

 これを知った時、自分は大変驚きました。日本では、正解とされている答えが他国では正解ではない。しかも、これは単なる一例でしかありません。実際には、多くの場面でこの問題発生していると思います。

 ここから考えられることは、国単位で正解が異なるのだから教育とは人間の物事の価値観を形成し、国としても国民を操作する道具になりえる。

 自分は本当にそうは思ってはいませんが、あくまで可能性としてありえる話です。

日本の大学教育 

 日本の教育の長所とは、世界的にも数学的思考力がつく、暗記力がつくすなわち暗記という単純作業に耐えうる精神力と愚直さを無意識的につけることができる。教育の専門家でないので、学生視点からではこの程度でしか論じることができません。

 逆に短所としては、文系科目はただの暗記ゲームになっていることだと思います。経営学、経済学、政治学、海外で社会科学と言われる科目は日本では全て文系です。そして、文系は大部分が数学と距離を置いているので必然的に暗記ゲーになってしまうものと思われます。

UOL IPは???

 自分は、UOL IP での勉学を通して、これら知識はただの暗記ゲーではなく物事に対する価値基準の尺度であると学びました。すなわち、世界を見通す色眼鏡です。赤色のレンズで世界を見たら全てが赤に見えますよね。今度は、青色のメガネで見たら全て青で見えます。このように知識も、ある知識で考えるとしっくりくる。しかし、違う知識で考えたら意味をなさないといった180度異なる解釈をすることは可能なのではないでしょうか。例としては、政治学のリアリズムとリベラリズムの関係性があります。

ivote-media.jp

 

 先ほどの例の洗脳というお話は、このような知識の取り扱い方を学ばずにただ覚えているだけなので、先生(=上のもの)が言ったことが全て正しいという儒教的な思想の発達、世の中の事象に対して思考停止状態に陥ることや新しく流入してきた価値観、人、モノにネガティヴな偏見を持つ現象が起こるのかもしれません。(もちろん、儒教にも素晴らしい点があります。)

 

 あくまで個人の意見なのでそっと聞いてくれたら幸いです。

 

Best, 

 

UOL IP マネジメント系の名物科目!!! コアマネジメントコンセプト (CMC) 

What is CMC?

 自分は正直適切な日本が思い浮かべません。無理に訳しますと多分、基礎経営概論になるんですかね。ちなみにこれは、200番台の科目です。そして、マネジメント系の専攻の必修となります。

 習うこととしては、企業内部マネジメントの基礎知識全般です。この1科目でストラテジーマーケティング、組織論、工業簿記等広く浅く学びます。

 そのため、暗記の量は膨大です。とはいえ、日本の大学入試の日本史や世界史の暗記量には及びません。

Difficulties

 この科目、世界的にみても地雷科目です。自分の通っているSIMでも40点以上*1獲得できる履修者は例年、50%前後になります。毎年、多くの履修者がこの科目の単位を取れないのです。

 自分も、現在この科目を履修していますが、日々自分もそうなるではないかと思い冷や冷やしています。

Examination

 この科目も通常通り、3時間のテストで100満点です。問題数は、全部で8問でその中から4問解答することが求められます。1問25点の配点です。

 もし2問解答することができない場合、最高で50点。加えて、各問題とも満点をとることはほぼ不可能に近いので、4問解かないと大分40点から遠のきます。

How could we find CMC so difficult?

 この科目の難しい点は、ただ単に知識を論理に伴って述べても点数にならないからです。これは、すなわち単にエッセイの構造に沿って知識をそこに当てはめて主張っぽくしたところで点数は取れないのです。

 求められることを端的に表すと、"経営者がアカデミックのマネジメント知識をどう考えるのか"を文章で表現します。

 例えば、企業のパフォーマンスを測るいくつかの指標について比較、検討しなさいと言った問題が主題されます。CMCで習う企業のパフォーマンスの指標は、コスト、投資対効果、バランススコアカードがあげられます。これらについて、現代のグローバルファーム(ユニクロ、アマゾンやP&G等)例を取り入れながら、組織構造、収益の上げ方や企業戦略の観点から総合的にこれらの指標を評価することが求められます。すなわち、投資対効果とは何か、どの企業が使っているのか等の安易な問題は出ないのです。

What are we supposed to learn from this course?

 CMCで身につけられるモノは以下の2つです。

  1. マネジメントの基本的な知識
  2. 知識を体系化し、意思決定に生かすこと

 特に2に関して、コンサルティング業務に必ず活かすことができるかと思います。

なぜなら、この2番は業務改善の施作を打つ際に、どこに焦点をあてるか判別する時に大いに役立ちます。そもそも業務上の問題は結果であり、原因は全く違うモノである場合が多々あります。さらに、複数の事象が重なりあい問題が生じているとも考えられます。そのため、問題の根本を辿る行為や問題を解決するためのソリューションを組み上げるには、ただ一つの施作を打つのではなく数個の施作を一度に打つことが求められると考えます。その際に、CMCで得た体系知いわゆるマネジメント思考モデルを使い企業内部の問題箇所を分析し、その改善という結果にコミットする施作を立案することが可能になります。そのためCMCは、経営戦略の立案ではなく企業内部の状況整理に焦点が当てられた科目であると感じます。

 

 最後に、知識は、知っていることではなくて物事を考えるためのツールである。私は、この科目を勉強して知識に対する考え方が変わりました。

 

Best, 

 

 

 

*1:40%未満は赤点となり再履修となる。

シンガポールでの UOL IP の位置づけ。

どんな生徒がいるのか。

 シンガポールでは、教育が非常に重要視されます。小学校卒業時に全国統一テストのようなものを受けさせられ、成績が悪ければ職業専門学校に中学生から通わなければならないと友人から聞きました。

 その教育ヒエラルキーの頂点に存在するのが、シンガポール国立大学シンガポール経営大学等の国立大学群です。実際に彼らと話したことはありますが、総じて優秀です。

 そして、UOL IP のシンガポールでの位置づけとしては、これら国立大学に合格をもらえなかった生徒のファーストチョイスであります。シンガポールには国立大学以外に複数の私立大学が存在しますが、私立大学の中でトップを走るのは UOL IP なのです。日本で言えば、難関国立大学に合格できずに難関私立に入学するものです。*1

シンガポールでの UOL IP の進路

 卒業生の進路は、多種多様です。

 例えば、卒業後 オックスフォード大学、ケンブリッジ大学LSE のマスターコースに進学した人、さらにその後にハーバード大学で PhD に進んだ人もいます。就職で言えば、いわゆる日本の外資銀行や外資コンサルティングファームメガバンク外資消費財メーカーに就職している人もいます。また卒業生の中では、起業した人もいると聞きました。

就職活動

 年に数回、University of London の学術提携機関 Singapore Institute of Management (SIM) でジョブフェアがあります。実際に、企業さんがSIMにこられてリクルーティングをします。去年に開催されたものには、シンガポールメガバンクであるUOBさんや、日本のメガバンクMUFGさんなど他40社がリクルーティングにきていました。

 また、SIMにはソサエティーという日本でいうサークル的なものがあります。各サークルによって、ネットワーキングイベントがあるのですが、そこには JP morgan さんやBloomeberg さんの人事の方が来られてトークセッションを開催してくださるものもあります。

 

Best, 

 

 

*1:教育の質の違いや入試制度の違い等はありますが、